スノープリンス 禁じられた恋のメロディ
(C)2009映画「スノープリンス」製作委員会
昭和11年、雪深い北国の村。10歳の草太は、幼くして両親を亡くして祖父の正吉と暮らしていた。貧しさのために学校に通えない草太。だが、幼馴染の早代と秋田犬のチビが一緒なのでさびしくはない。草太は絵を描ことが大好き。村の大地主である早代の父親は、二人が一緒に遊ぶことを禁じているが、母親のきよは、草太をかわいがり、早代を草太に会いに行かせる。ある日、村にサーカスがやってきた。そこには絶対に近づくなと正吉は草太に言う。しかし、早代に誘われ、こっそり行く二人。人の心が読めるというピエロと仲良くなった。ピエロの名は萩尾。「心の感じるまま、一番好きなものを描け」と草太を励ます。早代は父の目を盗んで、草太を夜の学校に連れていった。ピアノでドビュッシーの「月の光」を弾く早代。草太は、美しい音色と月に照らされ早代の横顔を心に刻み込むのだった。絵を描く草太。クリスマスの夜に、完成した絵を持って早代に会いに行こうとするのだが。